漁船をデジタルツインで遺したい
父親も高齢になり、いよいよ船(梅田丸)の行方も考える時期に差し掛かってきました。
「父の “生きた証“ を遺したい。後世にまで伝えたい。」
それを具体化するためには、現物の船を手元に残すのか? 写真や絵で残すのか? 模索する毎日でした。
ある日、知り合いから4D-Labの大八木さんを紹介されました。
お話を聞くと遊漁船を3Dレーザースキャンした経験は無いとの事。
諦めかけていたところ、大八木さんから「是非、やりましょう!やらせてください!」とのお返事。
私は仕事の上で沢山のことにチャレンジし諦めず遂行してきましたが、自身や家族のこと、特に我家の宝物一つ遺せない守れない…。と自責の念に駆られていた矢先、一瞬にして光が差した。
その光が ”3Dレーザースキャン” だったのです。
作業当日は潮の満ち引きも計算し手際よく計測作業を進めていただきました。
1週間後には完成したデータを受け取り父も私も、見慣れたはずの梅田丸を改めていろいろな角度からなめる様に観察しました。3Dデータ化された船の姿に感無量です。
驚くことに経年劣化した甲板やロープ、機器類も本物のそれが3Dデータとして未来に伝える財産として残りました。
このデータは今や我が家の家宝です。